ココナッツマイスターコースを受けて

「匂いのないココナッツオイルがあるよ。」そういわれて無臭のココナッツオイルを紹介されたのが初めての出会いでした。

ココナッツオイルは体にいいらしい。そんな巷のうわさを聞いたこともあり、使ってみましたが、やはり匂いが合わず、使いきれずに処分したのです。

ですから匂いのないココナッツオイルと聞いて、興味を持ちました。

そして勉強会とお料理のイベントにお誘いいただき、とても驚きました。

ココナッツオイル、いいらしいと聞いていたけれど、何がどう良いのかまであまり突きつめたことはありませんでした。油について、あまり知ろうとしてこなかったと気づきました。

聞けば聞くほどミラクルなオイル。本当にそうなのか？なんでそうなのか？もっと知りたいと思うようになりました。

それからココナッツオイルを使いながら、セミナーに行くようになりました。まずセミナーのココナッツオイルの情報がとてもしっかりしていて、化学的な知識がなければ理解が難しいのではないかと思うほど深い内容に驚きました。

紹介されていた本を端から読み、他にも糖質制限やケトン体、糖尿病、認知症など気になるキーワードのある本は読む。サプリメントや何か一つの食材に頼る健康法にはない、細胞から変わることが健康への第一歩だと、知れば知るほど痛感しました。

薬剤師として調剤薬局での経験が長い分、どうしてこれほど当たり前に血圧の薬、脂質異常症の薬、糖尿の薬、認知症の薬、睡眠薬、安定剤、痛み止めといった薬が処方され続けるのか、健康になるとはどういうことか常に疑問で、違和感を覚えていました。長期にわたる服薬はたいていの場合、じわじわと体の負担となり、別の症状が現れるとまたそれに対処する薬が出る、イタチごっこになっていると感じていたので、体に取り込む者の大切さを、ココナッツオイルを通して学びなおせたことはありがたいことでした。

実際にオイルを使い、さらにセミナーや試食会で、調理での工夫や、ケトン体質にしていくためのオイルの摂り方など、体験しながら知ることができ、またみなさんの実際の体験を聞くことで、体感したいと思いました。

幸いに、特に体のどこかが悪いとか、血圧、コレステロール、血糖が高いとか、ダイエットが必要など、全く何もなかったので、体感できるか不安でもありました。でも何かしら、教わったココナッツオイルの良いところが体感できれば、実際に健康に不安のある方にもよい方法の一つとしてお伝えできます。

そして糖のこと、油のことを知れば知るほど、私自身何も出ていなくても、この先どの病気になってもおかしくない、老化が進んでもおかしくない食生活であることに気づき、変えていきたいと思ったのです。

 

結果はじわじわと感じることができました。ケトン体回路になっているな、というときは気持ちも安定し、動きも軽く、頭もクリアでいろんなことがはかどる感じがします。

それはとてもわかりにくいですが、暴食をしてしまったときにとてもよくわかりました。もともと甘いものが好きで、昼食代わりに菓子パンやデザートを食べたりしていたことも。そのため私にとっては甘いものとお茶の時間は至福のひと時だ、と脳は思っています。どんなに頭で理解しても、また菓子パンを一度に３個、食べたりするのです。

食べているときは幸せです。ところが問題はそのあと。しばらくすると、お腹はすいていないのにまたすぐに食べたくなる。気分が落ち着かない、眠たくなる、体が重い、やる気が起きない。午後からしようと決めていたことがあっても、まあいいかとだらだらしたり、昼寝をしたり。切り替えができない。

何が起こっているかを学んでいたので、食生活が戻った時の体感が顕著で、驚きました。糖依存が長かった脳は新しいことに慣れるのに時間がかかります。そのため何回も同じようなことを繰り返しで来ていますが、徐々に回数は減っています。

無臭のココナッツオイルに出会って一年。行ったり来たりしながら続けてみて、感じた事。まず匂いがないから続けやすい。エキストラバージンオイルも他に比べて香りが優しく抵抗がないため愛用しています。

体感として、体力がついた、風邪をひかなくなった、寒さに強くなった、気持ちが安定した、肌の乾燥がなくなった、オイルプリングで歯のトーンが明るくなった、食べること、顔に塗ることで、肌の調子が良くなった、シミが気にならなくなった、振り返ってみるととても調子が良くなっています。

 

ココナッツマイスターコースでは、さらにココナッツの農園のこと、ココナッツに含まれる成分のさらに細かい知識、他のオイルとの比較、体への働き方など多くのことを知ることができました。今後も自信をもってココナッツの良さ、食と健康について、オイルのことなどをお伝えすることで、薬を使わずに健康を維持できる人が増えるよう、提案していきたいと思います。また自身も使いながら、さらに長期的に自分の体感を観察するつもりです。

 

大阪市

近藤　有希子