マイスターコースで特に興味を持った学習内容
ココナッツオイルの生産方法の違いについて
市場ではEXVココナッツオイル、Vココナッツオイル、ピュアココナッツオイルなどいくつものココナッツオイルが出回っておりますが、イタリアでのオリーブオイルのような規格が日本にはないということがショッキングでした。
私は自宅で料理教室を行っているのですが、以前より生徒様からココナッツオイルは香りがきつくて料理に使いにくいと聞いておりました。
香りがでるのは熱(機械など含む)など抽出方法によって出やすくなるものだということがわかり、買う前にココナッツオイルを販売している会社が行っている抽出方法などをチェックすることで、香りの強さなどの判断材料のひとつになるかと思います。
またどの会社がどの抽出方法を実施しているかは品質の判断にもなるので自分でも調べて伝えていきたいと思います。
講習後に初めて無臭のクッキングオイルを使ってみましたが、個人的には香りは気にならずお料理に使うのにとてもいいものだと思いました。
オイルの分類
飽和と不飽和の脂肪酸の違いや性質(分子の長さやオイルの種類によってどのグループにあたるのかなど)がとてもわかりやすく初心者の方にも説明しやすい内容でした。
もともと栄養士の教育では「飽和脂肪酸のとりすぎ=動脈硬化」などのイメージがあり、よくないものだと教育を受けていましたので衝撃を受けました。
講習をうけて飽和脂肪酸はとりすぎて悪いことはなく高品質の栄養でありエネルギー源であるという仕組みが解りました。ココナッツオイルはそういう観点から酸化することもなくとても優れた食品だと思います。
ただ健康にいいという表面の情報だけでなく、なぜ体にいいのか、どういう品質のものを選んだらいいのか、どういう会社が作っているのかなど伝えていくことも大事だと思います。
またケトン体というものを初めて知りました。
日本人は食文化が欧米化していることやコンビニの普及、冷凍食品の進化、共働きによる時間のなさなどさまざまな要因の元、炭水化物、糖質、脂質などの摂取が増えていますのでまず身近なところから取り入れていき実践し続けることのできる食事のとり方、脂質の選び方などココナッツオイルを使って自分で実践しながら伝えていこうと思います。
将来コミュニティに貢献したいこと
自宅でイタリア料理教室を開催しているので料理によってココナッツオイルとEXVオリーブオイルの使い分けをしたレシピ集など作り、ココナッツオイルのテイスティング会やココナッツオイルの説明会なども開催していきたいと思っています。
(それには講習の最後の方で聞きました炭水化物と飽和脂肪酸の同時摂取はお勧めできないという内容をもう少し自分で勉強していきたいと思っています)
生徒様もココナッツオイルに興味のある方が多く、ほとんどの方はテレビやインターネットでの表面状の情報だけで判断されている方も多いのでココナッツオイルの生産方法の種類や違い、安全性や会社の内容など個人個人で自己判断ができるようにきちんとした情報を伝え、行ける方は一緒に講習を受けに行きたいと思います。
北九州市
若田英子
(La casalinga del cuore 料理教室
イタリア料理研究家、栄養士、NPO日本食育インストラクタープライマリー)