私のココナッツオイル体験
私とココナッツオイルの出会いは、昨年知り合った友人が、「エキストラバージンココナッツオイル」でガンを治したと聞いたのが初めてでした。しかしこの時点ではピンと来ておりませんでした。
半年前に鹿児島で出会った女性がガンを患っていて、対処療法に限界を感じており、何か情報をと思い出したのがいのちの雫でした。鹿児島からの帰路、友人に連絡して、その友人の知り合いから色々と詳しくココナッツオイルについて教えていただき、書籍(ココナッツオイル健康法)と無臭タイプの「ココナッツオイル」を送って頂きました。届いてすぐにナチュレオをパンに付けて夕方に食べてみると、妙に元気で深夜まで動きまわれる事に驚き、書籍も読んでみました。そこには様々な病気の根源が加工され過ぎた食品だとも書かれており、ココナッツオイルの凄さを知りました。
さっそく、毎日加熱して使っていたオリーブ油を止め、ココナッツオイルに切り替えて、パンに塗ったり、スープに入れたりして食べたり、小分けしてハンドクリーム・ヘアクリームや美容クリームとして使うようになりました。食用油を替えただけなのに、肌や頭皮の皮脂バランスが向上したのか、乾燥肌や頭皮の痒みから解放されました。
私は昼間は食肉会社で事務員、夜はネイリストとして働いており、以前は会社で扱っている臭わない馬油製品をネイルのお客様にもお買い上げ頂いていましたが、こちらもナチュレオに切り替え、ちょうどマスコミでココナッツオイルが話題となった時で、ほぼ無臭のナチュレオはお客様にも大好評を得ました。
しかし、「エキストラバージンココナッツオイル」と無臭の「ココナッツオイル」の違いや、中鎖脂肪酸が体内でどう分解されていくのかなど、イマイチ理解出来ておりませんでしたので今回の受講となりました。
今回の講座では、書籍では理解しきれなかった、飽和、不飽和の違い、分かりやすい酸化の表現、トランス脂肪酸の有害性、他の植物油との違いやココヤシの生態など、丁寧に講義して頂き理解が深まりました。摂り過ぎたオメガ6系の油が炎症を起こすという内容は、大豆油やコーン油が主のサラダ油の普及と花粉症などのアレルギー症状の増加が相関していると感じましたし、調べてみると医療の現場でも花粉症にリノール酸低減式花粉症対策をしている医師もいるようでした。
今回のセミナーで一番興味深かったのは、ケトジェニックダイエットです。書籍でもケトン療法の紹介はありましたが、自分には関係ないと思い込んでおりました。しかし、本来の人間は狩猟採取民族で穀物(糖質)摂取しなくても大丈夫だという事や、いかに現代人が糖質に支配されているかという、目からウロコの事実。コレステロールは悪者ではなく、脳や細胞には大事であることも新事実でした。
受講後に糖質中毒について思い出したのは、学生時代、夜、自宅で受験勉強していると母が食事を用意してくれましたが、眠気が来るので食事は要らないと断っており、当時、父が夜は白米を抜いたほうが翌朝の調子が良いらしいとラジオで聞いてから、私も夜は糖質を抜くようになりました。しかし父は糖質中毒だったのでしょう、ご飯を抜く代わりに晩酌の酒(醸造酒)の量が増え、アルコール依存症→依存症治療で入院して薬物依存症→うつ病→自殺という経過を辿りました。亡くなって15年以上過ぎてようやくアルコール依存症の原因の一つが糖質中毒だったのが分かり、腑に落ちました。もし、あの時点でケトン療法を知っていれば、糖質を減らしてもココナッツオイルやタンパク質の摂取量を増やしてケトン体質に切り替われば、違う人生になっていたのかもと思いました。
当初はケトン体回路って何?と思っておりましたが、今年1月にインフルエンザで1週間寝込んだ時は、まともな食事が摂れずに、ココナッツオイルと少しの野菜と肉しか食べなかった後の2週間は、頭がスッキリして身体も軽かった事を思い出しました。その後は徐々に糖質を摂ってしまっていました。受講後、改めて自分の食生活を振り返ると、この数年は夜に糖質も摂っており体型にも反映しておりました。受講後から朝食、昼食で白米を二割減らし、夜の糖質はカット。タンパク質とココナッツオイルの摂取量も増やし、間食はナッツにすると、やはり3日ぐらいでケトン回路優勢になり、頭や身体が思うように動いている事がとても実感出来るようになりました。
とても素晴らしいココナッツオイルですが、一般的には他の不飽和脂肪酸の植物油の信者や、コレステロールの誤解やカロリーカット中心のダイエットが根深くて、周囲に理解してもらうのは大変なことですが、自らがココナッツオイルを多用して、ケトジェニックダイエットで健康的に美しく進化して、周囲にアピールして行くことから始めなければと感じました。
古賀市
末広 京子