食事の大きさをあらためて知る一年となりました
017年春、がん(子宮体癌ステージ4b)の診断を受けて、ケトン食をはじめました。
パートナーが薬剤師ということもあり、その半年ぐらい前からMCTオイルの話を耳にするようにはなっていたのですが、「オイルを飲む」ということが考えられず、家にMCTオイルがありながら全く手をつけることなく棚に置き去り状態でした。
がんだとわかってからは、一念発起。医師からの指導元、かなり厳格なケトン食を続けました。そのおかげで甘いものやビールの誘惑を完全に断つことができましたが、美味しいものとの距離もできました。つらい制限でした。
あまりに厳しいので、3ヶ月で指導を受けることを辞退しました。この先もケトン食は続けていくつもりでいたのですが、ひとりでは心許なく、他に実行している人はいないだろうかと探していたところ、ココナッツオイルの勉強会に参加することができました。
目で見て美しく、食べて美味しいお料理。こんなに美味しく食べていいのだと驚きました。これなら楽しく続けられると、教えていただいたレシピサイトを見ながらいろいろつくって楽しんでいます。
おかげさまで、がんの治療は無事にひとまず終わり、経過観察へと移行しました。
こころから生きたいと思ったので試せることはなんでも試してみたく、抗がん剤の治療も抵抗なく受けました。抗がん剤の副作用はからだの栄養状態で変わることを身を以て経験しましたし、抗がん剤の効果が目を見張るものであったのも、私にとってバランスよく摂れていた食事のおかげだと思っています。
どんなにからだにいいといわれることをやっても、食事が土台。食事の大きさをあらためて知る一年となりました。脂質をメインに、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを摂ること。美味しいと感じながら食べること。以前は野菜の糖質も計算しながらの食事でしたが、今は旬のものは摂るようにしています。
ココナッツオイルで焼いたカボチャの甘くて美味しいこと!野菜の甘みを十分に感じられる舌となりました。最近は友人たちを家に招いてお茶会、食事会なども開催していますが、ココナッツオイルとココナッツフラワーで焼いたケーキやバターコーヒーの美味しさにみんな驚きます。美味しいと言われるとさらにうれしくなり、加速度を増してココナッツの魅力にはまっています。ココナッツのことは知れば知るほど魅力的。これからは、自分自身の経験を通して人とお話してゆく場を持っていきたいと思っています。まずはいっしょに美味しく食べるということがなにより。そして、その美味しさを全身で感じていくということが大切だなと思っています。
ココナッツ製品を使った食事を通して多くの方と出会っていきたいと考えています。
練馬区
成瀬 知詠子